運び屋 (…To Engineer Days)

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ネットワークエンジニアがAWS Solution Architect Associateを英語で合格した話

7月にAWSのCertified Solutions Architect Associate (SAA)を英語で受験し、何とか合格しました。 3度に渡る敗北(不合格)を喫し、「英語じゃなくて日本で受けちゃおうか」という葛藤を繰り返しながらも英語でやり切った記録を残したい、また「どんな形でも誰かの役に立てば」という思いでお届けします。

ここで話すこと

  • なぜ受験したのか
  • 勉強開始前の状態
  • 勉強期間
  • 合格までに行った勉強
  • 試験のポイント
  • 今後の目標

    ここで話さないこと

  • 試験の問題そのものや傾向など(守秘義務と更新が速い為)
  • AWS SAA試験の概要や価値について
  • 英語受験と日本語受験の難易度の違い(日本語受験していないのでわからない為)
  • 寝不足/体調・精神不安定の時の勉強方法(寝れる時に寝て下さい)

    なぜ受験したのか

    おそらく読者の方々の中には、「そもそもネットワークエンジニアがなぜAWSの試験を受験する事になったのか」と疑問に思われる方もいらっしゃると思います。 私自身、初対面の方に説明出来る様に言語化していませんでしたので、改めてこの機会に経緯を下記にまとめました。

  • 30代に入って異業種からエンジニアにキャリアチェンジをしており、自身の価値/成長に不安があり、指標となるスキル/資格を身に付けていきたい

  • クラウド、コンテナ、Cloud Nativeな技術に興味があり、CCNALPICレベル1・2の学習がひと段落したので次のステップとして
  • 社内の英語プログラム受講条件が「英語と技術力の両方を磨き、英語で資格を取得すること」となっており、「AWS SAA合格」をコミットして今年から参加している事

勉強開始前の状態

  • 文系卒半熟ネットワークエンジニア(職歴:約1年半)
  • 自己紹介で軽く触れた「物理コンテナの営業」以外にも「レンタカーのコールセンターでバイリンガルチームオペレーター/チームリーダー」など異業種で10年近くの職歴を経ており、業界経験は浅い
  • 普段の業務はお客様先に常駐してISPネットワークの設計/構築
  • AWSを業務で扱った経験は無し
  • AWSのアカウントは個人で持っており、時折触っていた
  • 英語の読み書きはビジネスレベル

    勉強期間(約7ヵ月)

  • 2019年1月~7月 社内の英語プログラムにて英語対策本を読み合わせ/問題演習/不明点の確認
  • 2019年4月~7月 問題演習と受験

結果

  • 4/25(木) 695/1000点 FAIL…
  • 5/30(木) 612/1000点 FAIL…
  • 6/23(日) 664/1000点 FAIL…
  • 7/14(日) 820/1000点 PASS!!

合格までに行った勉強

試験対策本を読む

AWS試験とサービスの概要の理解に利用しました。「これ一冊読んで終わり」ではなく、勉強の取っ掛かりとして良い本だと思います。 ストレージ周りは既に更新されている部分があるので、公式の最新情報の確認をオススメします。

解説が非常に丁寧で、試験で問われない詳細な部分も充実していて、AWSのサービス理解が深まりました。 特に第10章 開発者ツール(Code周りのサービス)、第11章 プロビジョニングサービス(CloudFormation)は他の参考書ではあまり触れていないケースがあり、とても参考になりました。

実機操作

講師がイギリス英語でテンポよく解説をしてくれています。ハンズオンの解説を動画を見ながら自身のアカウントで操作をしていくと、設定の仕方や注意点がイメージ出来て良いと思います。 差分が出る場合もありますので、それが更新によるものか、環境によるものか調べておくと最新の情報や挙動を自分の目で確認出来ます。このコースには模試も付いています。

  • 問題演習後に不明点をハンズオン わからなかった問題や理解が不足していた部分を解説などを確認後に実機操作する事により、自信を持って選択出来る様になりました。

問題演習

合格する為にこれを徹底的に行いました。最初に受験したタイミングでは50%前後しか正解が出来ない状態でしたが、 全6回の試験を3周し、「どんなに調子悪くても8割以上取れる状態」になって試験を受けたら合格しました。

社内の英語プログラムにて英語対策本を読み合わせ/問題演習/不明点の確認

ただ資格を取るのではなく、内容を日英両方で説明/プレゼン出来る様にする事を目指して英語の先生にレッスンをして頂きました。

…ちなみに英語の先生も同じくAWSに挑戦中です。 彼は「教える為には内容を理解していなければならない」とネットワーク、サーバー、プログラミングなどの勉強をしていて生徒(エンジニア)の見本となっています。

  • 上記の問題演習で出てきた不明点の解消

Udemyの問題演習や解説と実機操作に差分があって、調べてもニュアンスが分からない場合、表現の仕方が分からない場合にネイティブチェックをしてもらいました。

月1の社内勉強会とのコラボAWS勉強会

月1回土曜日に有志で本社に集まって実施している勉強会(自己啓発DAY)のスペースを利用して、 AWS有識者(Solution Architect Professional保有者および社内アカデミー講師)による勉強会を開催して頂きました。 有識者のアドバイスはとても詳細かつ網羅的で、求めている理解度が「試験にただ合格するレベル」ではなく実務を行う前提のやり取りだったので、今も参考にさせて頂いています。

社内の英語プログラムでのワークショップ、英語クラブ活動での知見の共有

  • 合格/不合格報告と合格祝いの場

社内では2018年に数名、既に英語でこの試験に合格している方がいましたが、今年新たに1名私の前に合格した方がいました。 私は残念ながら不合格の報告をその前の回で行ったのですが、彼が合格する為に行った事は私と大きく変わらず、 問題演習の理解度が高い事がわかりました。

あれこれ手を出すのはやめて、上記の通りに徹底的に問題演習を行う様にしました。 合格後、英語メンバーで合格祝いのパーティーをしたのは特別な思い出です。先に合格された方の回も私の回も。 次が待ち遠しいです。

試験のポイント

  • 要件にあったものを選択出来る様にする

この試験では「アーキテクトとしての視点」を問われますので、根拠を持って選択肢の中でベストを選ぶ必要があります。 不正解とされる選択肢も「ベストではないだけ」の場合があります。 私の様に、「コスト/セキュリティー/パフォーマンスなどの観点からサービスや構成を組んだ経験が無い」場合は、 サービスの特性や組み合わせを考慮しながら学習や問題演習を進めると良いと思います。私はこの系統の問題が苦手でした。

  • 心身の状態を整えておく

試験問題はそれなりの数(65問程度)あり、試験時間は130分設けられています。 試験前後はなるべく予定を空け、万全な状態で受ける事をオススメします。

緊張/疲れ/焦りなどによる判断ミスや遅れが出る事があります。 私は模試では60分程度で常に試験を完了していましたが、試験の本番では120分以上使っていました。 問題の難易度や環境も多少影響したかもしれませんが、周りの受験者でも同じ症状の方がいたので記しておきます。

私の場合は以下が主な要因でした。

  • 4~6月は夜勤ありのシフト勤務であり、自身の状態を考慮していないスケジュールを組んでしまっていた
  • 7月に運用メンバーから設計構築メンバーへの異動を控えていた為、ネットワーク技術や案件固有の情報を習得が急務だった
  • 翻訳活動や社内外の勉強会参加などに、他にやりたい事に時間を割いていた

試験場に心配事や不安要素を持ち込まない様に準備する事が大切です。

  • 点数を上げる/理解度を深める為の問題演習方法例

    • 1.Udemyなどの模試をやる
    • 2.答え合わせをする
    • 3.Udemyなどの解説、リンクされている資料、AWS公式ドキュメントや解説動画を確認する
    • 4.疑問や不安があったら実機操作で検証 / 有識者に確認する
      この手順を繰り返した事で合格出来ました
  • 最新情報の確認

AWS クラウドサービス活用資料集 など公式資料の最新アップデートは全て目を通しておいた方が良いでしょう。 2019年時点でコンテナ、サーバーレス、自動化はよく聞くテーマですが、新しいサービスや便利になった機能などは試験に出るでしょうし、覚えておいて損は無いと思います。

まとめ

ここまで「公式資料をチェックする」「問題演習や実機操作を通して理解を深める」「心身の状態を整える」など、 考えてみればごくごく当たり前の内容だったと思います。

試験時期、個別の状況やキャラクターに合わせて必要な情報、アドバイスも変わってくると思いますので、 この場では汎用的な内容に留めさせて頂きました。内容に不明な点や個別に確認したい点があれば遠慮なくお声がけ下さい。

私は主に社内で巻き込める方を可能な限り巻き込みながら、何とか合格しました。 「巻き込んだら必ず巻き込まれる」と思っていますので、自発的に恩返しや恩送りをしていきたいと考えています。

今後の目標

  • 資格取得としては以下を狙っています
  • KCM100(Kubernetes and Docker Certification by Mirantis)
  • CKA(Certified Kubernetes Administrator)
  • GCP Associate Cloud Engineer / GCP Professional Network Engineer

Cloud Nativeな技術などに興味があるので学習を進めつつ、実務者としては現在ネットワークエンジニアなので、ルーティングプロトコルはかなり奥が深いのでどっぷり浸かりつつ、 クラウドも含めた構成を考えたり、組んでみたりして技術を深めていきたいです。

  • ブログなどのアウトプットを習慣化する このブログを始め、自身の英語でのプレゼンや日英翻訳などの活動を恒常的に行ってたいと考えています。 先週はブログ書き始めて次の日に、英語のプレゼンがグダグダで切腹したくなったり、他にも諸々あって イベントが走り過ぎな一週間でした。今週も何かそうなりそうな気がしていますが強く生きていきます。

最後に

AWS SAAの合格体験記はそれなりにあると思うのですが、 「英語受験」「ネットワークエンジニア」というキーワードをあまり見かけなかったので、 この記事が似た境遇でチャレンジをされる方、境遇は違えどチャレンジされる方の一助になれば幸いです。 また「運び屋として」少しでも届けられるチャンネルを増やすべく、この記事を英語にしたものをMediumで追って出します。出来れば一週間以内に~。お楽しみに。

では、また。

Bye now!!

Yoshiki Fujiwara