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AWS re:Invent 2022にAWSのISVパートナーとして参加してきました(AWS re:Invent初参加)

初参加したAWS re:Invent 2022をふりかえっていきます。昨年10月にSIerからAWSのISVパートナーであるNetAppに転職していて、今回機会に恵まれて参加しました。 その中で特に、自身が興味関心を持っているKubernetes・コンテナ周りの情報や、 仕事で関わっているAmazon FSx for NetApp ONTAP(以降FSx for ONTAP)に関するオススメのWebページ(英語)を中心に共有したいと思います。

これは ネットアップ合同会社 Advent Calendar 2022 の11日目の記事です。

ここで話すこと

  • AWS re:Invent参加までの経緯
  • AWS re:Inventで参加したセッション
  • AWS re:Inventで公開されている気になっている・オススメのセッション
  • AWS re:Invent参加後の動き
  • 今後の目標&告知

ここで話さないこと

  • 自己紹介など

AWS re:Invent Webページ

AWS re:Invent参加までの経緯

ネットアップ合同会社のAWS担当のクラウドソリューションズアーキテクトとして、11/28-12/2のAWS re:Inventに参加してきました。私は11/27に日本から出国、12/3に現地を出発して12/4に帰国の日程でした。
今回、NetAppはAWS re:Invent 2022のPlatinum sponsorとしてブース出展し、スポンサーセッションを持っていました。
しかし、藤原はセッション担当やブース要員にはなっていないため、「今年は参加できない」可能性がありました。 そして、諸々の調整の結果、10月半ばに現地参加できることになりました。ご協力いただいた方々にはこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。 こうした経緯があり、以降のAWS re:Invent参加にあたって意識した事に繋がっています。

NetAppブース正面から
NetAppブース斜め前から

意識した事

  • セッションは可能な限り現地で双方向的に*Chalk Talkを優先的に受けて、Breakout Sessionsの場合も可能な限りスピーカーに質問やフィードバックを行う。

せっかく参加するので、英語が多少聞き取れなかったり不慣れでも構わずに挙手して発言、あるいはセッション後にスピーカーの所へ行き、会話するようにしました。
* Chalk Talkはスピーカーと聴講者との間でディスカッションすることがメインのセッションです。Chalk Talkの概要はコチラから。

  • 日本から参加しているNetAppのお客様・とのアポイントを優先

今回は日本から参加するNetAppの社員は私と、私とペアで動いている営業の者のみだったため、自身のセッション参加よりもアポイントを優先しました。

  • 日本のAWSパートナー・AWSユーザーの方々と積極的に交流する。余裕があれば、他の国の方々とも交流する

日本ではCOVID-19の影響により、同じAWSコミュニティーの中にいるにも関わらずTwitter/Facebookなどのサービスを通した繋がりで実際にお会いできていない方々や、そもそも面識の無い方が多いためこの機会に会話するようにしました。

AWS re:Invent期間中は、この場所に何度もお邪魔しました。

  • Keynoteは必ず会場で参加

せっかく現地に来ているので熱量を会場で受け取るようにしました。

AWS re:InventでKeynote以外で参加した主なセッション

[GEO201]Recap of past updates: Prepare for future announcements

Date: Monday, November 28
Time: 12:15 PM - 1:15 PM
Session level: 200 - Intermediate
Session type: Geo Breakout
Tracks: None
Location: Level 2 South, Lagoon I, Mandalay Bay
Job Role: Developer / Engineer
Area of Interest: Innovation at AWS
Speakers: Harunobu Kameda, Sr. Developer Advocate, AWSJ

日本の方々が駆けつけていました。
日本語で実施されたセッションで、タイトル通り、過去のアップデートをrecapし翌日以降のキーノートなどのセッションに備えるための準備が整いました。

[STG342]Protect unstructured data with Amazon file solutions

Date: Monday, November 28
Time: 3:15 PM - 4:15 PM
Session level: 300 - Advanced
Session type: Chalk Talk
Tracks: Hybrid Cloud (HYB), STG: Data Protection, STG: File Storage, Storage (STG)
Location: Level 1, Alliance 305, Caesars Forum
Job Role: Business Executive, IT Professional or Technical Manager, Solution or Systems Architect
Industry: IND: Financial Services Industry, IND: Media & Entertainment
Area of Interest: Migration, Data Protection, Resilience
Services: Amazon FSx, Amazon FSx for NetApp ONTAP, Amazon Elastic File System (Amazon EFS)
Speakers: Jacob Strauss, Principal Software Engineer, AWS
Fathima Kamal, Sr. Solutions architect, Amazon Web Services

初めてのChalk Talkで少し緊張しまたが、気軽に発言・質問できる雰囲気でした。

  • 私は、オンプレミスからの移行方法として「SnowballでファイルストレージのOSを扱えるようにならないか?既存のS3化したりAWS DataSyncを使った移行は移行のためのリファクタリングや再設計が必要でペインポイントが大きい点」について質問しました。

[STG201]Network-attached storage in the cloud with Amazon FSx

Date: Tuesday, November 29
Time: 1:15 PM - 2:15 PM
Session level: 200 - Intermediate
Session type: Breakout Session
Tracks: STG: Migration, STG: File Storage, Storage (STG)
Location: Convention Promenade, Lafite 9, Wynn
Job Role: System Administrator, Solution or Systems Architect, IT Professional or Technical Manager
Industry: IND: Media & Entertainment, IND: Financial Services Industry
Area of Interest: Migration, Hybrid, Cost Optimization
Services: Amazon FSx, Amazon FSx for NetApp ONTAP, Amazon FSx for Windows File Server
Speakers: PRASHANTH BUNGALE, GM, FSx Windows, AWS
Andrew Crudge, Principal Product Manager, AWS
Rebecca Sundheim, Head of Infrastructure Services, The Vanguard Group

FSxシリーズのTCOについて解説。
Vanguardのファイルストレージをモダナイゼーションした後の構成図。距離感や光の反射で見づらいので、詳しくはYouTube動画の方をご確認ください。

  • AWSにおけるファイルストレージサービスのアップデート情報や事例を交えて紹介しているセッション。
  • AWSのファイルストレージサービスのシリーズであるAmazon FSxシリーズにフォーカスしています。TCOの部分はFSx for OpenZFSはSSDですが、FSx for WindowsとFSx for ONTAPは安価なHDDとCapacity Poolで記載しているためSSDは異なる点、FSx for ONTAPはその2つを組み合わせて利用できるという点に注意が必要です。FSx for WindowsはSSDかHDDを選んでファイルシステムを作る必要があります。
  • The Vanguard GroupからはFSx for ONTAPへの移行事例を話していて、このサービスの利用が拡大している、AWSとしても力を入れている・事例を作っているのが伝わると思います。
  • 私は、FSx for ONTAPとFSx for OpenZFSのパフォーマンスについて質問しました。
  • セッション動画が公開済みのため、以下のURLから視聴可能です。 www.youtube.com

[EUC308]Best practices for migrating on-premises VDI workloads to the cloud

Date: Wednesday, November 30
Time: 5:30 PM - 6:30 PM
Session level: 300 - Advanced
Session type: Chalk Talk
Tracks: End-User Computing (EUC), EUC: VDI Migration
Location: Convention Promenade, Palmer 2, Wynn
Area of Interest: Migration, Modernization, Price Performance
Speakers: Phil Persson, Principal Specialist Solutions Architect, End User Computing, Amazon Web Services

VDI環境におけるファイル共有の方法。FSx for ONTAPの記載無し。。。

  • ファイル共有の文脈でFS for ONTAPが入っていなかったので、指摘したところ「FSx for ONTAPはLinux用でSMBは未対応」とスピーカーの方が誤解されていたのでマルチプロトコルで対応していることを共有。次回以降はFSx for ONTAPもスライドやトークに含めたディスカッションができるようになります。FSxシリーズのPMであるAndrew, Crudgeにも連携しておきました。
    • FSx for ONTAPの事例でAmazon WorkSpacesとの組み合わせでLaredo Petroleum社がVDI環境のパフォーマンスとコスト効率を改善して採用している事例を添えてあげればよかった。。。 aws.amazon.com

[PRT230]Achieve enterprise greatness with Amazon FSx for NetApp ONTAP (sponsored by NetApp)

Date: Thursday, December 1
Time: 12:30 PM - 1:30 PM
Session level: 200 - Intermediate
Session type: Breakout Session
Tracks: STG: Data Protection, STG: File Storage, Hybrid Cloud (HYB)
Location: Level 3, Chairmans 370, MGM Grand
Job Role: IT Professional or Technical Manager, System Administrator, Solution or Systems Architect
Area of Interest: Data Protection, Hybrid, VMware
Services: Amazon FSx for NetApp ONTAP, AWS Backup
Speakers: Gadi Oren, Sr. Director, Product Management and Strategy, NetApp
Yuval Kalderon, CSA Manager, NetApp
Andrew Crudge, Principal Product Manager, AWS

  • NetAppのFSxN担当PM Oren Gadi、AWSのFSx担当PM Andrew Crudgeが顔を揃えて FSxNの機能改善、FSxNのユースケース、BlueXPとの統合について解説しているので必見です。
  • このメンバーがFSxNの方向性を決めたり、プロダクトの機能改善やトラブルシュートをしています。
  • セッション動画が公開済みのため、以下のURLから視聴可能です。 www.youtube.com

[Co-located Event]AWS Storage Happy Hour Event in Rhumbar Tropical Ultra Lounge, The Mirage

AWS Storage Happy Hour Eventで配られていたSWAG
* AWS Storageチーム主催のイベントに参加。APACのAWS Storageチームなどのメンバーと会話できてよかったです。

[Co-located Event]NetApp VIP Reception in AREA15

NetApp主催のReceptionイベント。日本からのお客様も参加いただきました。

  • お客様にお越しいただき、音楽やショーを見たり、踊ったりしながら会話しました。

AWS re:Inventで公開されている中でオススメのセッション

  • 上記の私が参加したセッションの内、Breakout SessionsはYouTubeで公開されています。
  • 以下のリンクでジャンルごとに動画やプレイリストを開けますのでご覧ください。 reinvent.awsevents.com
  • Twitterのスレッドでまとめているのですが、Storage、Hybrid Cloud、Amazon EKS Anywhere、Amazon ECS Anywhereなどのセッションが面白いと思います。

AWS re:Invent参加後の動き

  • 12/4に帰国し、直近の1週間はAWS re:Invent期間の報告や共有を中心に活動しました。
  • 現地でお会いして会話させていただいた方の中で、お仕事を一緒にする機会があったので早速ミーティングをするなど。
  • JAWS-UGでも「Storage」をテーマにしている支部は無く、EBS/S3/EFS/FSxシリーズ/AWS BackupなどのAWS re:Inventのアップデート内容をディスカッションできる場を検討中です。

今後の目標&告知

  • 来年は自身の参加を早めに確定し、セッション予約などの手配を最速でしていきます。また、NetApp Japanから一緒に参加するメンバーを増やしたいと思います。
  • 2023/01/25(水) NetApp Japan3年ぶりに対面形式でのイベントとして開催。AWS関連のセッションもFSx for ONTAPはもちろん、VMware Cloud on AWSやハイブリッドクラウドなど、複数あります。
    • 個人的には、FSx for ONTAPを利用いただいているお客様とAWSのSAの方をお迎えした事例セッション「「すずめの戸締まり」制作現場における課題をAWSクラウドで解決! 映像制作現場とNetApp ONTAPの相性とは?」が楽しみです。
    • 藤原登壇予定セッションは「パネルディスカッション:(仮題)Top Cloud Engineers love Cloud x NetApp !」です。 insight.netapp.com

まとめ

  • 初のAWS re:Inventでしたがセッションに参加して自身の知見を深めていくことはもちろん、それ以外の時間でAWSについてディスカッションしたり、インプットする時間がとても充実していました。
    来年も必ずや参加して、コミュニティーや仕事への還元や、こうしたブログのアウトプットをしていきたいと思います。
  • 最後に、AWS re:Inventに参加するために尽力いただいた方々、日本から応援いただいた方々、現地で仲良くしていただいた方々にこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。
  • なお、今回は諸々他にやることがあったので、ラスベガスでゲームをしたり、スロットの台に座ったりはしませんでした。そのあたりは来年また検討します。

では、また。

Bye now!!

Yoshiki Fujiwara