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Storage-JAWSの立ち上げについて

はじめに

このブログは、「JAWS-UG(AWS Users Group – Japan) Advent Calendar 2023」の14日目の記事です。 *このブログの公開は1日遅れてしまい、12/15に公開しています。 qiita.com

Storage-JAWSの立ち上げについて

Storage-JAWS立ち上げの経緯(藤原目線)

JAWS-UGや日本のAWSにおけるストレージの立ち位置、それに対する思い

Storage-JAWSを立ち上げるまで、JAWS-UGにはストレージに関する専門支部はありませんでした。
また、Japan AWS Top Engineersでも「Networking」「Security」「Analytics」「Database」「Machine Learning」のカテゴリーはありますが、データを活用していく大事なリソースである「ストレージ」はありません。

こうしたこともあり、AWSの文脈でストレージをテーマに盛り上がる場がありませんでした。
一方で、私は2021年10月からストレージベンダーに所属していてAWS上のストレージでの技術支援を主な仕事としておりますので、日々の業務やコミュニティーの活動の中で、ストレージのナレッジを磨き、共有できる場があると嬉しいケースを見てきていました。
私はJAWS-UGの他の支部のイベント、AWS re:Invent 2022などに参加しながら「ストレージ支部を作りたい」という思いを語り、一緒にやって頂ける仲間を探して日々を過ごしていました。

転機: AWS CDK Conference Japan 2023

jawsug-cdk.connpass.com AWS CDK Conference Japan 2023に参加し、懇親会まで堪能し帰路に着いている中で、「ストレージ支部作りたいんですよね〜」と、CDK支部の運営をされているかわごえ/Hikaru Kawagoeさんに電車の中で揺られながら相談。
いい感じの勢いで「やりますか!」となったので、JAWS-UGの新しい支部をつくりたい/支部代表になりたい場合を確認して、まずは以下の項目を達成するために、コントリビューターの募集をしました。

  • コントリビューターは複数人が居るようにして下さい。募集を行う場合には支部コンセプトを整理の上、Slackのmake-jawsugドメイン #generalチャンネルにて募集下さい。

そうして、3名のメンバーが加わり、追って1名が加わり、現在は6名体制で運営しています。他の支部の運営もされているメンバーが複数名いることで、これまでの他の支部の活動を参考にしたり、連携できていています。また、今回がコミュニティーの運営初めての方もいます。こうしたメンバーに囲まれて私自身とてもやりやすく、楽しくやらせてもらっています!!

Storage-JAWS運営メンバー

こうした経緯を踏まえ、Storage-JAWSは以下の「グループの説明」「運営目的」としています。

<グループの説明>

  • JAWS-UGにありそうでなかった、AWS上で「ストレージ」を活用するための議論や情報発信をしていくコミュニティです。
  • データを利用していく上で土台となるストレージにフォーカスを当て、サービスやビジネスを加速するための活用方法もディスカッションしていけたらと考えています。
  • また、他の専門支部の取り扱っているテーマとも密接に関わっている領域だと思いますので、それぞれの観点でストレージを活用する方法についてもディスカッションできると嬉しいです。
  • 運営メンバー(コントリビュータ)を募集しております。Storage-JAWSの活動コンセプトなどにご賛同いただけて、一緒にコミュニティを盛り上げていただける方がいればぜひご連絡お待ちしております!一緒に盛り上げていきましょう!

<運営目的>

  • AWS上で「ストレージ」を活用するための議論や
  • 情報発信をしていく場を作る
  • サービスやビジネスを加速するための活用方法も <参加対象者>

  • AWSのストレージに興味がある方なら誰でもOK!

  • 初心者から上級者までWellcome!!
  • Slack make-jawsugの “#storage-jaws”でストレージに関する情報発信中!

<ロゴについて>
Storage-JAWS#0での登壇いただきましたが、運営メンバー @sanbongawa13990 さん さんがデザインされました。 ブログに詳細がありますので、どういう意味や思いが込められているのか、是非ご確認ください。私は採用されなかったデザインも気に入っています。 zenn.dev

2023年開催イベントふりかえり

さて、時系列を追って、Storage-JAWSのイベントを振り返っていきましょう。 2023年は以下3つのイベントを開催しました。

Storage-JAWS#0

storage-jaws.connpass.com

記念すべき初回の立ち上げイベント!横浜支部との共催で、初回のイベントを開始しました。横浜支部の皆さんがイベントの公開から当日の盛り上げも協力いただき、感謝です!おかげさまで初回から盛況でした。

セッションは、「昔話で振り返るAWSの歴史 ~ストレージ編~」と「Snowデバイスってどんなもの?」、
LTは「”はじめまして、Storage-JAWS”をやるにはロゴが必要だった話」「ComputeOptimzerを活用して」、「EBSのボリュームタイプを最適化しようとした話」、「意外と知らない?Amazon S3 ストレージクラスのおさらい」、「オブジェクトストレージゲートウェイ:NooBaa」でした。
初回に相応しいAWSストレージの歴史、Snowデバイスという物理層、という物理を意識した話で私自身も楽しみました。

開催概要は以下の通りです。

  • Storage-JAWS 第0回目(横浜支部との共催)のイベントを開催します! JAWS-UGにありそうでなかった、AWS上で「ストレージ」を活用するための議論や情報発信をしていくコミュニティとして、始動していきます。
  • このJAWS-UG専門支部では、データを利用していく上で土台となるストレージにフォーカスを当て、サービスやビジネスを加速するための活用方法もディスカッションしていけたらと考えています。 また、他の専門支部の取り扱っているテーマとも密接に関わっている領域だと思いますので、それぞれの観点でストレージを活用する方法についてもディスカッションできると嬉しいです。
  • 今回は、AWSのこれまでのストレージの歩みを振り返る「昔話」、そして先日のAWS Summitでも実物展示で話題になっていたAWSのエッジコンピューティング・ストレージデバイスである「Snow」ファミリーに焦点を当てていきます! AWSのストレージの「これまで」と「これから」について、ワイワイ話していきましょう!slidoでスピーカーへの質問も集めていきますので、是非積極的に質問とTwitterへのつぶやきをお願いします。 Twitterハッシュタグは、#storagejaws #jawsug
  • 運営メンバー(コントリビュータ)を募集しております。Storage-JAWSの活動コンセプトなどにご賛同いただけて、一緒にコミュニティを盛り上げていただける方がいればぜひご連絡お待ちしております!一緒に盛り上げていきましょう!

Storage-JAWS#1

storage-jaws.connpass.com

Storage-JAWSとして初の単独開催で新たな試みを2つしました。また、セッションでは「AWS Storage Day 2023」、LTでは「テーマに沿って検討・検証してみた話」にフォーカスしました。とてもバラエティーに富んでいて、かつ学びが多い回でした。
1つ目の試みは「AWS Jr. Champions/初登壇 LT枠」の設定です。
運営メンバーの「AWS Jr. Championsあるいは初登壇の方に登壇の機会を用意したい」という思いから生まれ、スピーカーの齋藤さんに堂々と話していただき良かったです。
2つ目の試みは、「Storage-JAWS#1 Blackbelt(LT紹介・イントロ) 」というLTの内容を運営メンバーが紹介する時間を設けました。
これは、運営メンバーのStorage-JAWS#0のふりかえりミーティングで、 「会社の新人さんに見てもらったら、マニアック過ぎてわからない。どこまで拾うか。初回なのでマニアックだったので初心者向けの会があった方がよかったかも。全員がストレージに詳しいわけでは無いので、運営も立ち回り・役目を決めても良さそう。」という意見を踏まえて、「AWS Black Belt Online Seminar」の簡易版をイメージしてみました。
X上で「プチBlackBelt 嬉しい」「事前説明アリガテェ...」というフィードバックを頂いて、やって良かったと思いました。今後またLTの内容を見て実施すると良さそうですね、この会はMedia系のサービス、Mountpoint for S3、FSx for ONTAPの事前説明を入れられたのが、LTの内容にすっと入っていくという観点で効果的だったと思います。

セッションは、「AWS Storage Day 2023 Recap」、LTは「AWS Jr. Champions LT: ノイジーネイバーにさようなら~FSx for NetApp ONTAPのQoS機能~」、「Amazon EFSの歴史を振り返る ~ EFS成長の歴史」、「Media系 ストレージであるMediaStoreとMediaPackageはS3と比較してなにが一緒でなにが違うのか」、「S3 で考えるストレージ監視」、「Mountpoint for S3とElemental MediaConvertを使ってサムネイル作成してみた」、「マネジメントコンソールやONTAP CLIだけじゃない! BlueXPとSystem ManagerでFSx for ONTAPを操作してみた」でした。
開催概要は以下の通りです。

  • Storage-JAWS 第1回目のイベントを開催します!(前回は第0回目として横浜支部と共催で開催) JAWS-UGにありそうでなかった、AWS上で「ストレージ」を活用するための議論や情報発信をしていくコミュニティとして、始動していきます。
  • このJAWS-UG専門支部では、データを利用していく上で土台となるストレージにフォーカスを当て、サービスやビジネスを加速するための活用方法もディスカッションしていけたらと考えています。 また、他の専門支部の取り扱っているテーマとも密接に関わっている領域だと思いますので、それぞれの観点でストレージを活用する方法についてもディスカッションできると嬉しいです。
  • 今回のセッションでは、AWS Storage Dayの機能改善・アップデートに焦点を当てていきます! また、「Storage-JAWSの夏休み・自由研究」と題して、AWSのストレージの最新機能やAWS外からAWSストレージへのアクセス方法にチャレンジ・検証したLTを募集します! slidoでスピーカーへの質問も集めていきますので、是非積極的に質問とTwitterへのつぶやきをお願いします。 Twitterハッシュタグは、#storagejaws #jawsug
  • 運営メンバー(コントリビュータ)を募集しております。Storage-JAWSの活動コンセプトなどにご賛同いただけて、一緒にコミュニティを盛り上げていただける方がいればぜひご連絡お待ちしております!一緒に盛り上げていきましょう!

Storage-JAWS#2

storage-jaws.connpass.com

2023年最後の回として、セッションでは「AWS re:Invent 2023のre:Cap」、OSSの「cls3」、LT「2023年総振り返り」にフォーカスしました。
年末年始の大掃除に役立つツール、そしてファイルサーバーに関する情報などが盛りだくさんでした。

セッションは、「AWS re:Invent2023 Recap 」と「S3バケットを高速で削除・空にするツール「cls3」」、LTは「OpenSearchとS3のゼロETL統合してみた」、「Storage LensでS3を大掃除しよう」、「きみは偉大な先輩Cloud Volumes ONTAPを知っているか?- 比べてわかるFSx for NetApp ONTAPのスゴさ:SnapLock/Compliance Clock編」、「AWS上での大規模ファイルサーバの実際」でした。
開催概要は以下の通りです。

  • Storage-JAWS 第2回目のイベントを開催します!
  • 今回は、AWS re:Invent 2023のre:Capとしてストレージサービスのアップデート紹介と、cls3の開発者k.gotoさんのセッションをお届けします!
  • また、「2023年総振り返り」と題してAWSのストレージに関する なんでもありな LTを募集します。応募をお待ちしております!
  • slidoでスピーカーへの質問も集めていきますので、是非積極的に質問とTwitterへのつぶやきをお願いします。
  • Twitterハッシュタグは、#storagejaws #jawsug です!
  • 運営メンバー(コントリビュータ)を募集しております。Storage-JAWSの活動コンセプトなどにご賛同いただけて、一緒にコミュニティを盛り上げていただける方がいればぜひご連絡お待ちしております!一緒に盛り上げていきましょう!

これから

2023年はStorage-JAWSを立ち上げて、毎回新しい試みをしながら開催して、イベント後のオンラインの懇親会含めてたくさんのことを楽しく学んできました。 2024年は引き続き、新たな試みをしながら継続的にイベントを開催し、JAWS-UG、ストレージを盛り上げていけれたらと思います。
日々進化していくAWSのサービス、熱量やアイデアをもらえるJAWS-UGで私も日々成長していきたいと思います。
Storage-JAWSは現在も追加の運営メンバー(コントリビュータ)を募集しております。Storage-JAWSの活動コンセプトなどにご賛同いただけて、一緒にコミュニティを盛り上げていただける方がいればぜひご連絡お待ちしております!

では、また。

Bye now!!

Yoshiki Fujiwara