運び屋 (A carrier(forwarder) changed his career to an engineer)

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インフラエンジニアがAWS Solutions Architect Professionalを英語で合格した話

ここで話すこと

  • なぜ受験したのか
  • 勉強開始前の状態
  • 勉強期間
  • 合格までに行った勉強
  • 試験のポイント
  • 今後の目標

ここで話さないこと

  • 試験の問題そのものや傾向など(守秘義務と更新が速い為)
  • AWS SAP試験の概要や価値について
  • 英語受験と日本語受験の難易度の違い(日本語受験していないのでわからない為)
  • 寝不足/体調・精神不安定の時の勉強方法(寝れる時に寝て下さい)

なぜ受験したのか

前回のSAAの記事に記載してある部分は省略し、2019年7月から2020年10月現在で変化した部分に絞ってまとめていきます。

  • 主にAWSのクラウド、コンテナ、Cloud Nativeな技術を基盤として利用し、ユーザーに提供するチームにジョインしたため、ベストプラクティスを体系立てて学び、実務に生かしたいと考えた
  • 同チームメンバーの技術/ビジネススキルが高く、ドンドン先に進んでいくので自身の成長/理解レベルを自他に可視化するため
  • 社内の英語プログラム受講条件が「英語と技術力の両方を磨き、英語で資格を取得すること」となっているが、今年は資格を意識せずに「SRE本を読む」「日本語ブログの英語化」に取り組んできた。しかし、柔軟に丁寧に対応してくれている先生への感謝の気持ちが大きく、彼の成果としても分かりやすいものを残したかった

勉強開始前の状態

  • 文系卒半熟ネットワークエンジニア(約2年3ヶ月)
  • AWS基盤チーム インフラエンジニア(約6ヶ月)
  • ブログ開始時の自己紹介で軽く触れた「物理コンテナの営業」以外にも「レンタカーのコールセンターでバイリンガルチームオペレーター/チームリーダー」など異業種で10年近くの職歴を経ており、業界経験は年齢の割に浅い
  • 日々の業務でAWS基盤の運用/設計/構築/開発を行っている
  • 英語の読み書きはビジネスレベル(全国通訳案内士資格保持者)

勉強期間(約1ヵ月)

  • 2020年9下旬~10月24日

結果

  • 10/24(土) 792/1000点 PASS!!

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証明書

  • 上記の結果と合わせて、受験終了から24時間ほどで来ました。以前受験した時よりも早い印象です。

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合格までに行った勉強

実機操作

  • 日々の業務

試験対策として特筆して行ったものはありませんが、業務を通して基盤を改善視点で実機操作しているのが試験の意図と繋がっていたと思います。 例えば、DX/VPN/ACM/ELB/ECS Fargateなどの調査/検証/構築/案内を行っており、他にも直接自身が担当していないものも、個人的に調べたりシミュレーションしています。

問題演習

演習を通して疑問に思った点を深掘りする様にしました。
実務で使っているコンポーネントは、どう実装されているのかを確認したり、どういう観点で現在の構成になっているかをドキュメントから確認、適宜確認していきました。

やるべきだったこと: 公式の模擬試験
試験当日の午前中に付属の模擬試験を実施してみた時に、正答率5割程度でした。そして、英語版の模擬試験は時間の都合上一度も受験していなかったので、今回は敗北を覚悟していました。
*上記正答率5割は、理解が怪しい問題は正答してカウントしていないものです。直前まで自身を追い込むために厳し目につけたもので、実際は7~8割ぐらいの正解率だったと思います。

Udemy講座受講

上記Udemyの動画を見ながらポイントを書き出して、疑問点を解消していきました。
個人的には動画を見ているだけだと頭に入ってこない、聞き流してしまうことがあるので、人にポイントを説明できる様に上記の原始的な手法を取りました。学校などの授業を自室で再現したイメージです。
また、各セクションに理解度チェックのクイズがあったので、それを根拠を持って全問正解できる状態にして次のセクションに進む様にしました。

試験のポイント

  • 要件に最もあっているものを選択出来る様にする

設計に関する問題は、構成として明確な間違いである選択肢はあまり無く、コストや納期などの要件に最も合致しているものを選ぶ必要がありますので、答えに迷ったら要件を読み返すことをオススメします。

  • 選べる幸せを楽しむ

実務では答えが用意されて選べば良い、解説が丁寧にされる、という場面は中々無いと思います。だからこそ、資格でそう言った環境で安全/安心に勉強を楽しめると良いと思います。
私も勉強始めた時は「勉強大変」と思っていましたが、業務でベストプラクティスやアイデアを調査する機会が多々あり、調査活動と捉えたら、間違えた問題の解説を見て「解説ありがたい」とむしろ感謝して勉強できました。

  • 長考しない

4択問題なので、あまり長考せずに、長くても2~3分を目処にサクサクと回答していくと良いと思います。 私は後半、疲れでボーッとしてしまう場面がありましたが時間不足に陥ることなく終えられました。

  • 心身の状態を整えておく

試験問題はそれなりの数(75問)あり、試験時間は180分設けられています。 試験前後はなるべく予定を空け、万全な状態で受ける事をオススメします。 緊張/疲れ/焦りなどによる判断ミスや遅れが出る事があります。

  • 最新情報の確認

この記事を書くために以前の記事をチェックしたら、前回に以下を案内していて、私は今回試験対策としてはチェックしませんでしたが、日常的にチェックしておこうと思いました。

AWS クラウドサービス活用資料集 など公式資料の最新アップデートは全て目を通しておいた方が良いでしょう。

  • 英語で受験することも検討する

言語選択で英語を選択すると、多少負荷が上がりますが、謎翻訳のストレスが無いので英語に抵抗が無い方は英語での受験もご検討ください。
範囲が英語の方が進んでいる説がありますが、真偽はわかりません。ただ、英語の模試を受験せずに私も受かったので、日本語教材でも内容を理解していれば問題無いと思います。

まとめ

前回同様、試験時期、個別の状況やキャラクターに合わせて必要な情報、アドバイスも変わってくると思いますので、この場では汎用的な内容に留めさせて頂きました。
内容に不明な点や個別に確認したい点があれば遠慮なくお声がけ下さい。

今後の目標

  1. 資格取得としては以下を狙っています

    • CKA(Certified Kubernetes Administrator)
    • AWS Certified DevOps Engineer - Professional
  2. ハンズオンのブログを書いていく

以前のブログを書いた段階では、定常的なブログを書く習慣ができていませんでしたが、今は毎週SRE/DevOps/Kubernetesのメルマガをまとめた記事を書く様にしています。
今後はそこで取り上げているものや、自身が興味を持って触った技術や手順をまとめたブログを書いていって、より役立つ情報をお届け出来ればと考えています。

最後に

AWS SAPの合格体験記の執筆にあたって、前回のSAAの苦戦ぶりやサポート頂いたことを思い出して感謝が湧いてきました。今回は勉強というよりも、実務で日頃サポート頂いている方々のおかげで合格できたと考えております。この場で改めてお礼を申し上げます。

まだまだ、実力が伴っていないと思いますので、更に研鑽を積んでいこうと思います。
AWSのベストプラクティスを学び、実務に反映していくため、今後も定期的に資格を受けていこうと思います。 この記事も1週間以内に英語化していこうと思います。お楽しみに。

では、また。

Bye now!!

Yoshiki Fujiwara